MotoharuMiwa

We Margiela マルジェラと私たちのMotoharuMiwaのレビュー・感想・評価

1.0
ドキュメンタリー映画の出来としては
いい出来とは言えない
映画だった。

マルタンの半生を追うこともせず、彼に多大な影響を与えただろうブランド設立前のゴルチエのアシスタント時代のことや、日本人デザイナーについて触れられることは一切なく、ただ「昔は良かった」を繰り返す内容で、中身が濃いとは「決して言えない」映画だった。(現に撮影時間は相当短かったはず)

展開も遅く、映像として美しい場面や面白い描写は一切入れることをせずに、20分で語れるインタビュー内容を引き延ばして、引き伸ばしてやっと103分にしている。

また視聴者がマルタンマルジェラを「ある程度知っていること」を前提に映画を作っているのでマルタン マルジェラファン以外には少し難解な部分が多く、不親切なドキュメンタリー映画。

最も最悪だったのは邦題。
英題の「We Margiela 」はショーのインビテーションにも毎回あったように「私たちマルジェラは…」とマルタン マルジェラを集合体として捉えているブランド側のアイデンティティーを題名にしているのに
邦題は「マルジェラと私たち」と全く違う意味の “安易な言葉” に置き換えてしまっており、インタビュー内容とブランドを冒涜しているものになっている。

いったいどこの能無しがつけた邦題なのだろうか。
MotoharuMiwa

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