フィンランド映画祭④
若い女に旦那を取られた49歳の女が、ひとりで鬱々としてるならいつもと違うクリスマスを過ごそうぜ!と友人に誘われ、民宿を営む有機野菜農家を訪れる。
そこにいた先客の男、農家の夫婦(&娘)との交流を描いたお話。
HPの作品紹介には「ハートウォーミングなストーリー」とあったけれど、うーん、あんまりウォームはしないかな。独身の友人と娘ちゃんとのやりとりはさりげなくて好きだった。
49歳と言えばまだまだ恋愛もしたいだろうけれども……もやっとするラストに、ますますフィンランドにおける「ハートウォーミング」の定義が分からなくなった。
かたやいかにも人なつっこそうな農家の男と育児に疲れたあまり社交的とは言えない嫁。
母親に向かない自分と向きあわされる娘に対して申し訳ないと思う、あの閉塞的な環境での葛藤は見ていてしんどかった。
男の鈍感さ(&不器用)が最初は良かったんだろうけどねえ。
あんなに「排卵日」を口にする男はイヤだ(笑)
でも嫁のあのおこないはいかん。
理想と現実がどんどん乖離していく、この関係がいかにも現代の夫婦という感じ。
大人カップルよりは感情移入できた。
実は夫はネクラだったというのもツボ。
娘ちゃんセレクトの音楽が最高だった。