香港と深セン、2つの世界を越境しながら、一国ニ制度を利用したスマホの密輸ビジネスに身を投じていく女子高生をえがいた作品
大陸に住みながら香港の学校へと通うことを「越境通学」というそうだ。
本作はそれを題材にしつつ、中国で社会問題となった香港→大陸の密輸ビジネス(それぞれにかかる関税の差のおかげで数年前までがっぽり稼げたらしい)を絡めた「越境」の映画となっている。
香港人にも大陸人にもなりきれない主人公ペイの不安定なアイデンティティを軸にした青春映画としての要素もつよい。
けっこう期待して観にいったんだけど、なんか途中から話についていけなくなってしまった笑 たぶんそんなにややこしい脚本でもないんだろうけど。やっぱ初見で理解するの苦手だな〜
公式サイトにけっこう詳し目の解説が載っていて、それ読んだら「あのシーンそういうことだったんだ」ってけっこう理解が深まった。映像と音楽はすごく好きだったのでレンタル化されたらたぶんもう一回観る。
デジタル×青春って感じの映像感覚が良かった。ただ、とりあえずローアングルで少女クルクル回しとけみたいなあざとさは多少あったかも?
あそこまで2人の距離が縮まって、もはやこれ直接触れ合うより濃厚接触じゃんってとこまでいっても最後の一線を越えない、見せないのが印象的だった。検閲との兼ね合いで生まれた表現なのかもしれないけど、結果的にこの映画のハイライトになってた。
メモ
ローアングル接写、ビルと山と日差し、ホームレス、ムスリム学生、コンドーム風船(避けてる)、supreme、サメ−かわいそう、雪、青い街、なかま(疑似家族)、広東語、飛鵝山、自爆テロ、ビンをコツン