過ぎた春の作品情報・感想・評価

過ぎた春2018年製作の映画)

过春天/The Crossing

製作国:

上映時間:99分

ジャンル:

3.9

「過ぎた春」に投稿された感想・評価

yuko0925

yuko0925の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

香港と深圳を行き来する女子高校生の話。
香港の日常がみれるのでよかった。
深圳から香港に通ってる学生がいるという事も知らなかった。
親がだらしないのにしっかりしているペイペイ。最初は友達と北海道旅行に行きたいがためにバイトをするがひょんなきっかけでスマホの密輸をすることに。そのうちだんだん大変なことになっていき、結局警察に捕まってしまう。ペイペイのリュックにスマホが入ってると思うだけで、見てるこちらも緊張する。
ペイペイがiPhoneを落としてしまった時は、だからこんなことやめなよーとつい親心に。
危ないとはわかっててもペイペイは仲間と一緒にご飯食べたりするのが楽しいんだろうなーと想像したり。
香港の父親の存在が謎だったけど、香港と深圳にそれぞれ家庭を持つ男がそれなりにいるんだそう。だから香港で家族連れでレストランで食事してたのか。それを複雑な表情で見るペイペイ。大人は勝手だ。
ペイペイの女優さんがいい感じ。
kyoko

kyokoの感想・評価

3.8
2019年の大阪アジアン映画祭でコンペティション部門に出品された作品。バイ・シュエ監督はこの映画祭で「来るべき才能賞」を受賞している。

主人公は中国本土の深センから毎日イミグレーションを通って香港の高校に通う女子高生ペイペイ。
北京語と広東語を操るペイペイを演じたのは、中央戯劇学院を卒業したホアン・ヤオという女優。眼力増しの前田敦子という感じで、かわいいのに肝が据わっている今回のキャラにぴったりだった。

香港で別の家庭を持つ父親、毎晩麻雀に明け暮れ男にだらしない母親。
香港の金持ちの娘である親友ジョーとの旅行代もなかなか貯められずにいたペイペイは、ひょんなことからスマホの密輸グループの運び屋となってしまう。

たとえ犯罪と分かっていても自分の居場所として心地良さの方が勝ってしまう16歳の孤独が切ない。
最近よく日本でも起こっているSNSでの繋がりから起こる事件に巻き込まれた女子たちの心理状態と重なる気がする。

赤い照明の中、少年ハオとスマホをお互いの身体に巻き合うシーンは、すばらしく官能的だった。

ラストのアロワナのくだりはこすられまくった感があるのが惜しい。


この映画が制作された翌年には香港デモが起こり、深センでは武装警察が睨みをきかせている。香港からの渡航者が所持するスマホの検査(写真やらチャットやら)もあったりして、密輸どころの話じゃないだろう。どうしても深センと香港を行き来しなくてはいけない人は大変そうだなあ(香港に通学する子どもたちは専用のゲートが設けられてるらしい)。
youko

youkoの感想・評価

3.8
機内にて。
日本公開されていないのが本当に残念。
これはスクリーンで観たい作品。

危うくもあるけど、女子高生特有のまっすぐさと強さはどこの国も一緒なんだと思った。
A17211

A17211の感想・評価

4.3
どこかで見たことある様な設定に、
どこかで聞いたことある様なストーリー。

でも最初から最後まで目が離せない程に、面白くて切なくて懐かしい気持ちになる
とても良い映画でした。

ペイペイかわいすぎ❤︎
台湾からの出張帰りに機内で。
大きなハラハラよりも、ずっと危うい感じで見入ってしまった。
事前の期待高すぎて点は抑えめ。
これ日本公開にならないですかね。こういう傑作は、ぜひ公開して1人でも多くに見てもらいたいなと。
ウィーン便の機内で鑑賞したのですが、思わぬ拾いものの青春映画の傑作でした。
本国では3月に公開されていて、国内では大阪アジア映画祭の上映のみのようですね。今ならANA 便の国際線なら見れます。
ホァン・ヤオ演じる深圳から香港へ通う、孤独な女子高校生を主役に置いて、非常に繊細に10代の儚さや危うさや苛立ちを、ある季節の成長として瑞々しく淡く描いていて、本当に良い映画でした。
友人との雪の日本旅行への憧れ、不良的なのに優しさを見せる相手への淡い恋、満たされない家族への思い。
それに大陸の密輸問題も絡めながら、しっかりと人物に寄せてます。
なんと言っても、ラストシーンの一瞬の表情と、完璧なエンドテロップへの間が素晴らしく、この映画の魅力をきちんと締めてくれました。
これが本格デビューなのかな、バイ・シュエ監督の女性監督らしい美しい映像と演出も見事。
あー、大きなスクリーンでこの映画をもう一度見たいと思わせる傑作です。
タッチとしては、香港や大陸系というより、台湾映画の繊細さですかね。
a

aの感想・評価

4.5
やりきれなさと欲情と好奇心。みずみずしく、綺麗。溢れ出るホルモンがもう…好きをうまく言葉に表せなくてもどかしい…とにかく、この曖昧なイチャつきをあと100分くらい増やしてくれないか、あああ、頼むよお。
ちょいと野暮用で香港。
そいやミニシアターがあったなと牛乳プリン食って地元ムービーを。

杉咲花似の主人公、穂志もえか似の友達、少女邂逅風な青春ムービーかと気楽に見始めた。

香港特別行政区と深セン市のポーダーラインを少女スマッグラーが行ったり来たりのノワールあり。
利害だけでない少女と少年の決して甘くも淡くもない精神の交わりあり。

大阪アジアン映画祭出品作とのこと。
日本でも一般公開されるべき良作。

2019劇場鑑賞51本目
知桃

知桃の感想・評価

3.5
中国深センに住み、毎日香港に越境通学しているペイペイ。

母親は麻雀三昧(中国では女性が麻雀をするのは当たり前)。
離婚した父親は香港人で香港で新しい家庭も持つトラック運転手。
家では北京語、学校では広東語を話す生活。
お金を貯めて日本に温泉旅行するのが夢。その為にアルバイトや内職などせっせと稼ぐもなかなか貯まらない。
親友のジュンは家が裕福で旅行代金にも困らない。

ある日ジュンに誘われ、ジュンの彼氏が開くヨットパーティに参加。そこで彼氏の友だちなどと顔見知りになる。
そんなある日、通学途中の駅の税関で見たことがあるような男にいきなり袋を押し付けられ、行きがかり上、偽スマホの密輸に手を貸すことに…

香港人と中国人の両親を持ち、香港と中国を毎日往来する。
十代の不安定さと、どこにも属さない不安定さ、そしてボーダーをクロスする、ひりつく感覚を映像と音楽、そして主人公ペイペイの目で見事に表現していた。
若かったらもっと響いたと思う。

上映後は監督とプロデューサー(監督の夫)が登壇してのインタビュー。今回の作品は10年近い構想の末出来上がったものだそうです。

中国映画としては新感覚じゃないかな?と思いました。
好看!
mountain

mountainの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

思春期の危うさ、無敵なんておもったりしたら周りが見えなくなるのは私達だけじゃないんだなと改めて感じてしまった。

演出方法がおもしろい。2人で体にiPhoneをテープで巻くシーンは息を飲んでしまった。悲しい愛の熱が画面越しに伝わってきて、鑑賞してる観客の呼吸が聞こえてきて、映画を観るということを環境から画面から伝えられたシーンだと思う。

大阪アジアン映画祭で鑑賞したが、是非に映画館で上映される時は今すぐにでも駆け込みたいくらいである。