空海花

国家が破産する日の空海花のレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
3.1
わかりやすくよくまとまっていると思った。
数字で言ってくれるの好き。何となく、わかった気になる(笑)

韓国映画はなかなか自虐的というか風刺というか結構映画化できるなといつも感心する。特にこれはそこまで前でもないし、今もなかなか難しい局面なので…日本も思いきり関わっているが。冒頭の新入社員は皮肉だな。日本の新入社員はどうなのだろうと思いを馳せた。給料分は仕事しようね。
日本ではこんな映画は作られない。美意識的に言うと感傷的だが実はそんな日本も好きだ。が、観る側の問題もあるかも。対岸だからというのはないか。と問うてみたりもする。

でも登場人物には特に思い入れできないまま終わってしまった。フィクションなら主人公は男性でも良かったのでは。女は感情的になる、って今でも言われるっていうのをやりたかったのか、まぁ今でもあろうがなかろうが仕事中些末なことに煩わされている暇はないんでね。ストレートに経済の話で突き詰めて欲しかったというのが本音。
ユンの表情が興味深い。損得だけではない感じがしたが、そこは描いてくれないまま終わってしまった。表情だけで読み取ってというには雑だろうと思うので。そこにドラマ性を見出すか、それらを廃して突き詰めるか何かがあればというのが個人的希望。

しかしこれからどうなるのか、不安は拭えない。
…あ、そういう映画かもと思えば腑に落ちる。
空海花

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