磨

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールドの磨のレビュー・感想・評価

3.7
今から100年以上前、人類史上初の世界大戦。日本も参戦しているものの印象が薄く、歴史の教科書では扱いのあまり大きくない《第一次世界大戦》(”サライェヴォ事件”は試験に出るよw)
その第一次世界大戦中に西部戦線で撮影され、イギリス帝国戦争博物館に所蔵されていた未公開映像を再構築したドキュメンタリー映画。

2200時間にも及ぶモノクロの映像を修復・着色。当時は録音技術がなかった為、退役軍人のインタビュー音源をナレーションの形で構成。一部の兵士の話し声などは読唇術も使用しアフレコで再現。

タイトルの通り、まさに「彼らは生きていた」
色付けされた事により、別の世界の物語だとも思えた人々が身近に思え、その映像がより生々しく感じられる。

【1917】という、ちょうど同じ戦争をテーマとした作品があるので、かなり分かり易かったけど、リアルだなんて言ってた【1917】は、あくまでも“映画としてのリアル”だった事に気付いてしまう程この映画は衝撃だった。
磨