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ホテル・ムンバイのbs3のレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.5
実話の持つ説得力と秀逸な脚本・演出が生み出した上質なサスペンス・アクション作品。ホテルの宿泊客とホテルスタッフ、そしてテロリスト。多数の登場人物による群像劇でありながら発散することはない。想像以上に主要と思っていた人物が亡くなるたびに、このテロの被害の大きさが心に刻まれる。テロ発生からほぼ切れ目のない緊迫感、手に汗を握り、心臓をわしづかみにされた感覚が続く。
2008年、インドの都市ムンバイ。五つ星ホテルに勤める男。宿泊客を迎えるために忙しく準備を進める。いつもの風景は、銃声でかき消された。テロリストの銃弾に倒れるたくさんの宿泊客とホテルスタッフ。宿泊客を救うため、ホテルスタッフは奮闘する。彼らの運命は…
実際の同時多発テロをリアルに描いており、リアリティと緊迫感が素晴らしい。それでいて、脚本や演出が磨きあげられており、心が揺さぶられる。さらに、テロリスト達の信念や行動原理なども丁寧に描かれている。
テロの現場に放り込まれた感覚を体験するためにも、劇場で観て欲しい。
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