とし

地獄のとしのレビュー・感想・評価

地獄(1960年製作の映画)
3.0
1960年に公開された、地獄をモチーフとした映画です。主演は天知茂、監督・脚本は中川信夫。

大学生の清水四郎は、恩師・矢島教授の元で学んでいた。四郎は矢島教授の娘・幸子と婚約中であり、将来を約束された人生を歩んでいたが…悪友・田村に車で送って貰った帰り道、田村がチンピラを轢き殺してしまう。それを口止めされていた四郎は、幸子の説得により自首を決意する。しかし、彼らを乗せたタクシーの運転手は事故を起こし…幸子は死んでしまった。助かった四郎だが、それを皮切りに、次々と負の連鎖が起こり…四郎もまた、死んでしまう。そして四郎は地獄へと落ちる…という内容です。

うーん。私は、一体何を見せられているのだろうか(笑)。前半の転落人生編から、後半の地獄巡り編へと話が移るのですが。地獄の描写は凄くシュール。だって、セリフより悲鳴の方が多いし。しかも、凄く尺が長い(笑)。古い作品なので、特撮はそれ程でもありませんが、お腹は一杯になりました…。

というか、そもそも四郎は何もしてなくない?チンピラ轢き殺した時は助手席に乗ってただけだし、チンピラの女が四郎を恨んで殺しに来た時も、女が谷から落ちたの自爆だし。そんな、地獄に堕ちる程の悪事したっけ?

悪友の田村の正体は…結局何者だったんですか?谷から落ちたのに、真っ白な顔でまた戻ってくるとか…。とても人間技じゃない!意味が分からーん!

大体、不殺生を破ったら地獄に堕ちるんですよ?牛肉や鶏肉食べるだけでもアウト。女性なんか、経血を経験するだけでアウトですからね。地獄に堕ちない人を、見てみたいもんですよ!
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