Jun潤

クローブヒッチ・キラーのJun潤のレビュー・感想・評価

クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)
3.2
2021.06.30

「荒野にて」チャーリー・プラマー主演作。

10年前に“クローブヒッチ連続殺人”が起きた町。
16才のタイラーはある日ひょんなことから父の車から縛られた女性の写真を発見する。
父に対して疑惑を持ち始めたタイラーはさらに探り始める。
そして明らかになる父の秘密、事件の真相、そして起きる新たな事件ー。

思春期の少年の、家族に隠している秘密、家族の秘密を暴きたくなる衝動、そして家族を守るために決断を迫られ男としてひとつ成長する様がよく描かれていたと思います。

信仰や親からの抑圧、それらを掻い潜って逢引きしたりパソコンを使ったりなんかは身に覚えがありますし、気になったことをとことん調べようとする思春期の好奇心とスリラーの煽る雰囲気を合わせてきたのも良かったですね。

サスペンススリラーとして見ると裏で何が起きていたのかをわざわざ時間を戻して描いてくれる親切設計。
正直中盤までの謎解きパートは結構ハラハラしましたが、結局何も起きていないし終盤の事件にはハラハラ感を感じなかったのはスリラーとしては残念ポイントでした。

家族の秘密を親から引き継ぎ、家族の中の男として成長する男子を描いたジュブナイルとしては一見の価値ありかと思いますが、劇場で見なくてもという感じ。
Jun潤

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