観終わった後の謎の心地よさよ。ゾンビとして生きる元気をくれる。
リトルゾンビーズはクソッタレな現状を8bitにガリッと変換して、空元気みたいに無理矢理鮮やかに、ポップにシュールに生きる。ピコピコ音楽が好きな人はドツボだろうし、ヴィレヴァンとかで、つい無駄なものとか買っちゃう人は絶対ハマると思う。
はじまらず、終わらず、つながれない者たちが、サラッと決めた決意はゾンビとして生きる事だった。
ロールプレイング(人生)はある意味では、誰かの操り人形でしかなかったわけだ。それこそゾンビってわけで、最初からはじまってなかった子供達が、両親の死をきっかけで気がついて、そっから抜け出すまでの成長物語っぽい物語だ。
ゾンビとして生きる事は悲しい事かもしれないが、それでも逞しく生きる彼らは、見習うべきゾンビ像だと思う。
ダサいとかダサくないとかいうのがもはやダサかったり、それでもなんかそれが良くて。映画としてはやっぱりちょっと長いかなともう思うけれど、自分的にかなり好きな部類だった。