観終わった後も心がひくついている感覚。静寂なエンドロールは次の恐ろしい何かの前触れなのではないか。残酷な展開を恐れる一方で、どこか期待してしまっている事に気がつく。気持ち悪いけど、癖になる感覚。何か恐ろしいものを植え付けられてしまった気分だ。
主人公の周りで恐ろしい事が重なり、カオスな世界観が構築されていく。それは残酷だけど何故かシュールで美しくもある。先の見えない展開に、ワクワクと気持ち悪さを抱えながら、ドップリとカオスに落ちていく。
はちゃめちゃで、罪や悪の定義が捻じ曲げるように再定義される感覚は一種の洗脳体験のよう。
急に優しくされるのって本当に怖いよね。心地いが怖い。恐ろしい展開で安心する(でもやっぱり怖い)。癖になる悪夢体験。
