面白かった。
「個」が消えた「全」で生きるコミュニティの行き着いた思想や文化の恐ろしさを感じた。
皮肉なほど明るい青空の下で、無邪気に残酷な事をする異様さは、気持ち悪いが興味をそそられる。
お化けや怪物よりも恐ろしいのは人やコミュニティに巣食う価値観や信仰であり、時にそれは非常に悪魔的だ。
こんなコミュニティはサイコで狂ってると思うのは正常な思考ではあるが、真っ向から完全否定できるのはマイノリティであるが故の奢りなのかもしれない。
考え方や信仰が違うコミュニティへの畏怖と敬愛の念は現代人が忘れがちなものである。
正しいと言われてものを、盲目的に信じてる自分の思考を疑って、価値観や信仰にとって食われないように注意して生きる事が大切である。
よって、ホルガ村には容易に近づいてはならない。
