あい

ジョジョ・ラビットのあいのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.6
すっごく良かった…!!
映画館でグズグズ鼻すするほど泣いたのいつぶりだろう。。

少年の目から第二次大戦を描いた映画。
(戦争映画、というのは気が引ける感じ)
ポップでキッチュ、可愛らしい雰囲気なので戦争がテーマの映画ながら構えずに観られるけれど、戦争の不条理、残酷、異常さも子どもの純粋な目から見つめることでさらに浮き彫りになっている。

監督自ら演じる心の共のヒトラーが、少女に心を絆されていくジョジョの(ナチスに傾倒する者としての)葛藤を表現しているのも、心情描写が自然で面白い。

ナチス支持の軍人や大人=悪者、戦争に反対する人=善人、みたいな二元的な描かれ方をしていないところがすごく好き。
後から見たら異常な時期の社会を生きている人も、その人なりの正義を持って生きていたんだよね。

動物大好きなのでウサギのシーンは辛かった、、こんな異常なことが多数派の当然としてまかり通っていたなんて心底恐ろしい…ただ素直に戦争は絶対嫌だと思う。

どんな時代でも、何が本当に正しいのかを見つめて行動できる、キャプテンKやお母さんみたいな人になりたいなぁ。
あい

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