カミワザ

ジョジョ・ラビットのカミワザのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.2
ビートルズ、デヴィッド・ボウイの名曲をバックに、カラフルで何だか楽しくラブコメしてる。
と思えば、その側でちゃんと戦争の現実を見せているから、心にグサッと刺さるんです。

二次世界大戦下のドイツが舞台。立派な兵士を夢見奮闘する10歳のジョジョが屋根裏にユダヤ人の少女を匿っているのを発見してから、彼の気持ち・信念が大きく揺れ動いていくといった内容。

戦争映画の演者に子供を充て涙を誘うって手法はわりとあるあるなのですが、本作はあくまでも子供目線。戦争なのにまるで遊びかのようなコミカルな描写が面白い。
ヒトラーの妖精!?も登場するし、まさに10歳の少年の視点なのですが、物語を通してこのヒトラーとの対峙に変化が出てくる。やがて少年から成年へと成長を遂げる瞬間も見所であった。

レビューの人気が凄い友達のヨーキとほっこり絡むシーンがあれば、かたや母親(スカーレット・ヨハンソン)とキャプテンK(サム・ロックウェル)はちゃんと戦争の現実を説く名演。
この大人・子供の役割のバランスが絶妙だった、役者の演技が光る一本だと思います。
カミワザ

カミワザ