KOUSAKA

行き止まりの世界に生まれてのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

4.5
去年の『スケート・キッチン』(傑作!)以来、スケボーものが続いていますが、先日見た『mid90s ミッドナインティーズ』が若干期待外れだったんで、今作は期待と不安が半分ずつという状態で臨みました。

いや~、これは大当たり‼️このタイミングでしか絶対に撮ることのできなかったであろう奇跡のようなドキュメンタリー作品です‼️

あの3人が本当の親友だからこそ、ビンが向けるカメラに対して、キアーとザックの口からあれだけ赤裸々で正直な「言葉」が沢山出てきたんでしょうね。生々しいパーソナルな言葉に、何度も胸がざわつき、そして心を打たれました😭

そして、カメラを向ける側だった監督のビンが、今度は母親へのインタビューを敢行することで、母親との確執に自らが対峙していく姿をカメラに収めようとします。キアーとザックが自らの心の内を赤裸々に語ってくれたことが、ビンにも勇気を与えてくれたんだと思います。撮る側だけではなく、この作品内の当事者たろうとするフェアで真摯な姿勢を感じて、胸を打たれました😭

スケボーのシーンも、他に類を見ないほど迫力満点で、それだけでも見どころやし、だからこそ彼らが言う「スケボーは蹴るだけで前に進んでいくのに、どうして自分の人生はうまく進まないんだろう」というセリフが、より一層、胸に刺さります😣

2020年、絶対に見ておかなければいけない作品の一つだと思います‼️
KOUSAKA

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