KOUSAKA

ボーはおそれているのKOUSAKAのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

待ちに待ったアリ・アスター監督の最新作!!

179分に渡って、まあ色んなすったもんだがあるわけですが、結局あの毒親(母親)には1ミリたりとも抗うことが出来ず、文字通り「完璧な敗北」という結末を迎えるあの絶望感。この「お口アングリ感」こそがアリ・アスター節であり、男なんてものは女性という生き物に絶対に勝てない(もっと言えば相手にすらならない)という、我々男性にとっては目を背けたくなるような核心的な「真理」を、今回も突き付けられました😵

歯向かいようのない絶対的なモノを見せつけられると、もはや笑うしかなくなるような気持ちに陥りますが、そんなこちら側の心理を見透かすように、プスッ!プスンッ!とボートのエンジンが壊れていくシーンはあえて安っぽくユーモラスに演出されていて、痒い所にいちいち手が届くアリ・アスター監督の手腕に舌を巻きました。

好き嫌いが分かれる作品(作風)だと思いますが、自分は大好きです。何なら過去2作の高いハードルをも超えて、これまでのアリ・アスター作品の中で一番好きかもしれません。
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