必死に、生きる希望にしがみつこうとする少年少女の姿や想いのエネルギーを前にすると、自分が改めて若者達を守るべき大人側であると自覚させられるし、大人である自分はどこまでも大人としての責任に心が追い詰められる…という、予想外の心の揺さぶられ方。
映画の中で台詞として語られることと、映画を通して語られているものの関係にヒリヒリするばかり。逃げ込んだラブホテルで食べる"豪華な食事"のシーンは、その極みだった。
『君の名は。』はオンタイムで劇場でみたものの、世界観が自分には受け入れられなかったので、すっかりこの作品は当時スキップ。『すずめの戸締まり』を何気なく見たことで、間を埋めてみようと、本作に辿り着きました。こういう作品や世界観への慣れのようなものもあるかもしれないけれど、3部作？では、この作品が個人的には1番良かった。
(メインのお二人以外の声は、俳優さんの顔がどの作品よりもチラチラしてしまったけれど…)
