HELLO WORLDのあんへるのレビュー・感想・評価

評価出来る点もあるが、総じて凡作。


監督は「SAO」「僕街」の伊藤智彦、キャラデザに京アニの堀口悠紀子と、取り敢えずアニメ好きならこれだけでも観る理由は十分だろう。


全編セルルックCGアニメの本作。

キャラクターの造形なんかは結構好み。
プロモーションなどを鑑みて、結構な予算を注ぎ込んだんであろうと、その上でまぁ納得のクオリティかな。
CGレベルは近年の3DCGアニメを観てる人なら遜色ない程度。一定のクオリティは維持してる印象。

あと個人的には単純にキャラの見た目で安心感がある。まぁ堀口さんなんで。

背景美術は綺麗でしたね。
京都の街並みからモブまでやっぱ劇場アニメだけあって、ある程度お金掛けてんなーと感心した。


メインキャストの俳優さん方は、思ったよりは違和感無かった。(言うまでもないが、素人レベルって範囲で)
まぁここら辺は色々事情が込み合ってるみたいなんで、これ以上はスルーします。w


で、肝心のお話の内容がとっても残念。
簡潔に言うなら既視感。
もう既視感に次ぐ既視感の連続。
とにかく既視感が止まらない！

プロモーションの段階である程度意外性を謳ってたんで、今思えば既にその時点で嫌ーな予感はプンプンしてたんだけど、、、実際蓋を開ければ物の見事に地雷原だったってわけよ。
ここまでテンプレ尽くしとなると、もう観終わった後は何の余韻も感じないぜッ！！

しかし言い方悪いが、今更やるかね？これを。
しかも、堂々とこの手の触れ込みで。
ある意味衝撃的だったわ。w

ある程度アニメ慣れしてる人なら、たぶん八番煎じくらいに感じるんじゃないかな？w
もうシャバッシャバで味しねぇって、この手のやつは。
もしこれを観る予定のある人は、もはやトレーラーすら観ない方がいい。その段階でおおよその予想がついてしまう可能性すらある。

確かに今の時代、存在自体が貴重なオリジナルアニメ制作ってだけでも十分大変な事だし、とても勇気の要る事だってのは分かる。
その点は本当に心から尊敬する。

でも申し訳ないけど、つまんねぇもんはつまんねぇんだわ。

わかるよ。オリジナルってだけで過度な期待をするこっち側にも問題があるってことは。
わかるよ。アクションシークエンスとかで劇場版仕様のド派手なエフェクト効かせて、どうだ？こんなんTVアニメレベルじゃ真似出来ねぇだろ？みたいな演出入れちゃう気持ちとか。←それは関係ねぇだろw

時代が進むに連れて似たような作品が乱立してしまうのは仕方がないとは言え、この手のアニメには少し食傷気味になりつつある今日この頃、、

まぁそれ以上にもっと辟易してるジャンルは他にもあるんだが…(“異○○転○”ものとか…)


あとこれは余計なお世話かもしれないが、キャッチコピーのラスト一秒でなんちゃらとか言うやつ、あーゆーの本当にやめた方がいいと思うよ。
他の映画とかでもたまに見かけるけど、あれ大抵が無駄にハードル上げてるだけで誰も得しないからな。ホントに。

• #デュクシ！