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21ブリッジのolnのレビュー・感想・評価

21ブリッジ(2019年製作の映画)
3.6
この残酷な世界でだって正しい道を進め

ニューヨーク市警に勤務するアンドレ刑事。
殉職した父を追い、正義を貫くために時には非情な行為にも及ぶこともあり、同僚からは距離を置かれる存在に。

そんな折に発生したブルックリンでの警官射殺事件。
事件を解決するためにマンハッタンを完全封鎖し、真相を追ううちに、見えてはならなかった深淵を垣間見ることに。

何を信じる?何が大切?
握りしめた”coolhand”

ニューヨークは彼らを嫌っている
だが、彼らはニューヨークを守っている
彼らは宗教勧誘みたいに優しくドアをノックする



感想です。

序盤は「あー、はいはい」という展開ですが、中盤あたりから本作で描きたいことが垣間見え始め、次第にそれは確信へ。
そして、「えー、お前もかー。」という丁寧を通り越しそうな前振りを見せて確定という、安心設計な展開を見せます。

チャドウィック・ボーズマンが逝去した今だから思うことなのかもしれませんが、スーツがブカブカしていることが気になりました。この頃は闘病の真っ只中だったのだろうなと、少し目頭が熱くなってしまいますね。

本作を鑑賞して「金を洗う」ということが、どういうことかをやっと理解できました。粉がついてるから、洗わないと警察犬にバレちゃうんですね。薬ネタは好きなのに、いまいち気にしていない表現だったので、これは完全に本作を鑑賞した収穫です。

ところで、NY市警の皆さんって通勤に4時間もかけてらっしゃるんですね。前職の通勤時間が1.5時間で音を上げて、現職の通勤時間が徒歩5分になった私には、想像すらしたくない通勤時間です。
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