とし

犬鳴村のとしのレビュー・感想・評価

犬鳴村(2020年製作の映画)
2.0
福岡県に実在する心霊スポット『旧犬鳴トンネル』。その先にあるとされる都市伝説的な『犬鳴村』を題材とした、ホラー映画です。

森田悠真は、西田明菜に無理矢理連れられて心霊スポットである犬鳴村へ向かう。しかし、そこで恐怖の存在に遭遇、後日おかしくなってしまった明菜は自殺してしまう。悠真の妹で臨床心理士の森田奏は、昔から霊が見える能力を有しており、明菜の件をきっかけに、犬鳴村に秘密に関わる事になってしまう…という内容ですね。

最初、明菜が自殺するぐらいまでは、結構期待して観ていました。この私が、珍しくまだ新作であるこの作品をレンタルしたぐらいなので…結構楽しみにしていたのですよー。しかし、途中からの失速感と言いますか…なんだかどうにも面白く無い。かなり意味不明なシーンが多いのはまだ良いとして…最後の犬みたいなやつ(ネタバレ防止として、ボカしておきます)は、何ですか?!いきなりジャンルが心霊から斜め上に飛んで行っちゃいましたよ?!ガッカリです〜。

奏の担当する少年、遼太郎。この子は実は養子でね。父親は妻に、自分の子供が死産したことを隠し、養子を貰いすり替えて育てているんですよ。って、ちょっと待って!これって…凄く怖くないですか?奥さん、自分の子が死んでいる事を、未だに知らないんですよ?我が子だと思って育てているの、他人の子なんですよ?真実を知ったら、絶望しかないでしょ!そして、水子の供養もやってないんだよね…。

ここから、少しネタバレに触れていきますので、行数開けますー。



















犬鳴村、ダムの底に沈める為に電力会社の連中が村人を全員殺したって事なの?いくら昔の話とはいえ、流石にそれは世間が気付くでしょ!しかも、殺す意味が分からない。金払って、移転して貰えば良いだけじゃね?

そして、その電力会社のボスが、奏の父親の先祖で。それだと、奏は霊達に恨まれても文句言えないレベルだけど。明菜とか、取り憑かれて殺されるのは可哀想過ぎない?あと、悠真の舎弟達も、関わったばかりに死んじゃって…とんだとばっちりだよ?

ラストで、子供を託されて逃げる奏。それを護る為に犠牲になる悠真。んー?子供、追ってくる女が母親でしょ?返せば良いんじゃね?これ、子供奪って逃げる奏の方が悪役やん?そして、兄が犠牲になるんだけどさ、普通…見ず知らずの子供より、血の繋がった兄を優先しない?なんだか、色々と納得行かない事ばかり…。
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