あもすけ

ザ・マミーのあもすけのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・マミー(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

言葉とは裏腹に、渦まくいろんな感情の尖端の全てが自分に向いているかのような、シャイネが気になって仕方なかった。やり場なく、冷めた様子でいながら、エストレヤに向ける眼差しに、憧れと悔しさが混ざったようなものをずっと見てしまう。願いや祈りとその代償、というよりも、願いや祈りに込められている奥の奥までも巻き込むみたく、だから叶ってしまうなら彼のように、でも生きているならひとつひとつを積み重ねる自分の今からがあって、それはすごく広いものだった。そして対照的でも、シャイネの先も、よかったなーと思ってしまう。別れの言葉からふたりが背を向ける場面たまらなくて、表情も、距離も炎もなにもかも、どっちでも大丈夫だから、みたいにギュッと包まれる気持ちになってしまう。すごく勝手かもだけど、そういうことだったらいいな。荒んでるのもすごく丁寧で、腕輪のとこハッとするくらい素敵。
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