NEWおっさん

クーリエ:最高機密の運び屋のNEWおっさんのレビュー・感想・評価

4.0
「一般人がスパイに!?」

核戦争を回避するべく奔走する男たちの葛藤と決断を描いたサスペンス。実話。

1962年10月、アメリカとソ連の対立は頂点に達し、キューバ危機が勃発したとこから話は始まる。ソ連のモスクワに情報を運ぶ人物として白羽の矢が立ったのは、政府関連とは全く関係がない一般人のイギリス人セールスマン。一般人の視点で展開するお国ごと関連ってのは面白かった。

相手側のソ連にも裏切り者がいて、その人にも色々とドラマがあり、言うならばもう一人の主人公。この2人の友情が見所のひとつでもある。立場も生まれも全く異なる2人が徐々に友情を育んでいく様は「最強のふたり」や「グリーンブック」に通ずるものがある。

最終的にバレるかバレないかが焦点であり、後日談的なモノもちゃんと書いてあるのでそこは大丈夫。実話なんで調べたら分かるけど、前情報は無しで見て欲しい。

そういう点でも緊張感もあり、人間ドラマとしても十二分に面白かった。スパイものが好きな人にもオススメ。良作。