ぶちょおファンク

ブラック・ミラー: バンダースナッチのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

双方向な作風につき、普段なら映画の“序盤・中盤・終盤”についてもスコアをつけますが今作は無し。

良い点
◯PS3で観ると選択の前にコントローラーがバイブし、よりゲーム感覚が強くなる!
◯幻想的映像表現。
◯マイベスト3映画ジャコ・ヴァン・ドルマル監督作『ミスター・ノーバディ』や自分は高評価してないがカルト映画として人気のある『ドニー・ダーコ』っぽさのある雰囲気。

気になる点
●コリンは音楽好きっぽい設定だが最初登場時のヘッドホンの左右が逆なんですけど!
●固有名詞による2択が誰もが知ってるものではなく感情移入しづらい。
たとえば…マイケル・ジャクソンとマドンナくらいの2択にしてくれないと…ないし直前にその2択の違いを示した上で選択させて欲しい。
●選択肢が極端。
父を殴るor殴らない、なら分かるが“父を殺すor引き下がる”とか…?!


☆総評
映画というよりゲームであり、“配信作品”の新しい楽しみ方としては評価できる。

“極端な選択肢”で気づいたけど“操られている”のは主人公ステファンではなく我々“視聴者”のほうであり、その皮肉は面白いのだが“映画”として構成し、より皮肉を効かせるのなら“ラスト”はどう選んでも“同じ(1種類)”にすべきで、ここで変に欲(サービス精神)を出して“マルチエンディング”にしてしまったのが“映画”として高評価しなかった要因。

ただゲームとしては“マルチエンディング”にすることで視聴者というより“プレイヤー”は何度もプレイすることに躍起となり、“クリエイター”の術中にハマり“操られている”ことにもなる。
よってゲームとしては評価できるのだろう。


2021年265本目(+短編15本)