設定の部分で少し気になる所はありつつも、違和感による不気味な雰囲気を漂わせる画造りに関しては期待通り。最終的な着地点が途方もない「新しい」"世界の終焉"を堪能させてもらった。
驚くべきはホラーの側面としてもなかなか楽しめるが、作品そのものが提示する"徹底された"様々な二面性を盛り込んだ完成度の高さにもある点。
とてもユニークな方法での社会への問題提起は同様のジャンルの古典的な作品を踏襲したような向きも感じ、全てを理解した上で改めて観た事を考えると複雑な気持ちなる辺りの落とし方も含めて嫌いじゃない。
