えむえすぷらす

バースデー・ワンダーランドのえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

2.9
声の演技、演出って何だろう?

主人公役は松岡茉優さん。彼女は「劇場版聲の形」で主人公将也の小6時代を演じていて上手かった。ところが本作では松岡茉優さんの声がそのまま当てられてるかのような何も演出されてない演出がされている。
本作は声優も起用されていて東山奈央さんなんかはきっちりと演技した声で出ており安定して聞いていられた。男性俳優で出演されてる方は普通に演技されている一方で男性声優だとコミカルな役柄で過剰な演技をつけていたりと齟齬が山のようにある。
文明や科学技術批判などある割りに異世界の風景や科学技術は19世紀欧州の借り物に過ぎなかったし、神話から主人公を誘拐した錬金術師もそんな奇怪な世界に勝手についてきた女性もどこか変な印象しか受けない。だいたい神話にしても女神が何をしたのか分からず連れていけばいいとか思う錬金術師ってそんないい加減な方法でいいのかよ。

それはさておき蒸気機関までで発達しなかった文明という説明、石炭タンクの小容量ぶりを見るとこちらの世界と異なり大変効率のいい石炭蒸気機関があるようなのでそりゃ石油内燃機関の発達した世界と比べるともんじゃないだろうに。もし石炭蒸気機関の効率がいいなら停滞せずさらに先への進化がなかったのかな。何かしら文化文明のあり方を変える発明がされそうなものですけどね。。。