ディストラクション・ベイビーズが大好きで、その監督が久々に映画撮ったと聞いて、観ない訳にはいかねぇでしょ。なのに劇場で観れず。レンタルでやっとこさ。
あーもう。なんで劇場行かなかったんだ俺は。なんちゅう映画だ。心鷲掴みにされたわ。
宮本に共感なんか出来ません。でも、理解はできます。それは実践できないし、多分、やるべきではない。それをやってのける宮本にはアッパレとしか言えない。俺にはできない。俺は宮本に憧れる。あーなりたい。でもなれない。ただただ彼の一挙手一投足に笑わされ、心震わされました。ごちそうさまです。
構成も光る。時系列をテレコにすることで、最初にケンカに勝った所を見せて、どういう経緯で、相手は誰なのか？こいつか？こいつか？……こいつだーーー！といった具合に、思考も促される。原作は真っ直ぐ一直線の話らしいので、これはお見事な脚色。
あとは単純に役者さんの力だよな。あんな頭おかしい人間を演じた池松壮亮。そしてそれに答える蒼井優。脇のピエール瀧、井浦新、佐藤二郎、柄本時生、古舘寛二、ほっしゃん。どいつもこいつもいい役者。
特筆すべきは一ノ瀬ワタル。最低の悪役です。マジであーいうやついるもん。大嫌いになりました（最高ということです）。
とにかく、こんなエゴまるだし主人公、いたでしょうか？また現実世界でフラストレーションが溜まったとき、この映画を観て、笑わせて頂きます。
ありがとうございました。
