2021年、劇場での観賞一発目！
まさかあんな子供達が活躍する映画と思ってなかった！とにかく二人の姉妹が可愛い&カッコいい！特にお姉ちゃんの車の運転さばきのアンバランス加減にしびれる。あの子達の、あのディストピアで当たり前のように暮らしていたのであろう平然とした顔も相まって、頼もしくさえ思える！
631部隊と呼ばれている取り残された民間組織。その中の、一応、上の立場とされているソ大尉と、粗野な前線部隊の隊長らしきファン軍曹の、何とも言えない立場のバランスが、なかなかひりつく展開となって、これまたいい。特に、ソ大尉は、とても悲しい立ち位置に描かれていて、なかなか切ないキャラクター。ある場面で、彼の、この世界で生きる辛さを伝えてくれているので、どうしたって嫌いになれない。ラストのソ大尉が、凄くいいのです。
映画好きなら絶対に想像する「マッドマックス」的な改造車、631部隊の根城、カーチェイス。少ーし「マッドマックス」過ぎない？笑、とも思うけど、お姉ちゃんの外連味たっぷりのカーチェイスは楽しいし、アガる。
ただ、ここまで楽しんだとは言ってるけど、カーチェイスシーンがほぼほぼCGっぽかったのは気になった。もちろんCGじゃないと出せないあの迫力なのは間違いないんだけど、どうしても頭の片隅で、「でもまあCGだしなぁ」という考えが過ってしまい、のめり込む程夢中にはなれなかったのは事実かなぁ。
あと、主人公の魅力不足は否めないかも。彼の苦悩をもう少し足してくれたら、ラストに向けての盛り上がりで、もっともっと感動できたと思うなぁ。
いわゆるゾンビ映画らしい怖さはあまりないので、そこを期待すると肩透かしくらうかもしれない。でも、ディストピアアクションエンターテイメントとして楽しめる。
面白かったです。
