モノヒロ

ラスト・クリスマスのモノヒロのレビュー・感想・評価

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)
4.1
去年のクリスマスの時期に公開されてたラブロマンスコメディ。監督はポール・フェイグ。めちゃめちゃ気になってたけど、結局今頃おうちで観賞。

万人に勧められる上質素敵映画。
いわゆるラブコメだと思ってたら、ラブコメ要素は抑えめに、成長物語であり、社会問題もエッセンスに、とても上品な仕上がり。流石ジェントルマン、ポール・フェイグ。

登場人物たちのバックボーンを、あくまで行動や自然な会話の中で小出し小出しにしてくれるので、自然とお話に没入できる。ポール・フェイグ映画はまだまだ全然観れてないけど、こんなの当たり前なのでしょう。ホントお上手。
移民問題、ホームレスなど、社会的弱者についてもこの映画は描いてるけど、説教臭くならない絶妙なバランス。
主人公が自堕落な生活を送るなかで出会う、不思議な青年トムとのロマンスはくどくなく、ラブストーリー敬遠しがちな僕でも、とても素敵に感じる。そんな彼との出会いから、家族との不和が徐々になくなっていく。そのバランスも丁度いい。とにかくこの映画は丁度いいのです。
そしてラストに主人公がWham!の「Last Christmas」を歌う。何十回とクリスマスの時期に聞いてきたこの曲が、また違った見え方でスッと心に沁みてくる。最高だな!

エミリア・クラーク大好きだわ。ここまで個人的にドストライクの女優さん初めて。「ターミネーター:新起動」観たときからなんとなく好きだったけど、今回観て、フォルムから喋り方から何から何まで好みすぎる。もっといろいろ出てください。
「クレイジー・リッチ」で一躍有名になったヘンリー・ゴールディングも素敵ね。現代のカッコいいアジア人代表になって下さい。もうなってんのかな。

ネタバレなしで是非観てほしい。
ありがとうございました。
モノヒロ

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