モノヒロ

家族を想うときのモノヒロのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.5
ケン・ローチ最新作。
今年、最初に劇場で観た作品です。

年明け一発目に観るもんじゃない。
ドスンと来ます。

イギリス社会問題を、これでもかといったリアリティとフィクションをおり混ぜて物語映画に仕立てた良作。
静かに淡々とした話運びではあるが、あの家族にいつ何が起きるのかといったハラハラ感がずーっと続くので、観入ってしまう演出は、ケン・ローチの手腕でしょうか。
身に詰まされるラストは観てて息が出来なくなる。唯一の救いはあの家族には確実に強い愛と絆が存在するということだけ。ただ、愛と絆だけではどうしようもないのだ。苦しい。
前作、「わたしは、ダニエル・ブレイク」同様、観るのが辛い。他の作品も観たいけど観たくない。アンビバレントな気持ちになる。
あと、アマゾンで買い物しづらくなりました。

ありがとうございました。
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