イチロヲ

ポルノ・レポート 変態のイチロヲのレビュー・感想・評価

ポルノ・レポート 変態(1976年製作の映画)
3.0
サディズム心理を題材に扱ったエピソードを時代別のオムニバス形式で綴っている、日活ロマンポルノ。プロダクション鷹製作。

本編で語られるのは、明治期の責め絵師のエピソード、戦時中の強姦魔のエピソード、現代社会(70年代)に潜んでいる暴行魔のエピソード。総じて「自身の快楽を貪るために、相手を死に至らしめてしまう、反道徳的行為」として異常性愛が扱われる。

責め絵師のエピソードでは、高難度の緊縛プレイこそ登場しないが、つま先がかろうじて畳に着くぐらいの高さまで釣り上げる行為が眼福。趾(あしゆび)がコロコロと動く、つま先立ちのエロスを堪能することができる。

その他のエピソードに関しては、役者の鬼気迫る演技がスゴイけれども、東映異常性愛路線の劣化版という印象。SMプレイは互いに性的嗜好を共有してから、周囲に迷惑をかけない程度で楽しむべき。
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