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英雄は嘘がお好きのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)
3.3
19世紀初頭(ナポレオンのロシア戦線敗走期)のフランス・ブルゴーニュ地方を舞台に、名家の令嬢と彼女が書いた嘘の手紙で英雄にされた大尉の帰還が巻き起こす騒動を描いたロマンチック・コメディ。
監督はローラン・ティラール。
原題:Le Retour du Heros
(意味:英雄の帰還)(2019)

1809年、フランスのブルゴーニュ。
ボーグラン家の次女・ポリーヌ(ノエミ・メルラン)は、オーストリア戦線へ駆り出された婚約者のヌヴィル大尉(ジャン・デュジャルダン)から手紙が来ないため、傷心で病に臥せってしまい、肺病と診断される。
心配した長女のエリザベット(メラニー・ロラン)は、大尉のふりをして自身で書いた手紙を妹に届ける。
ポーリーヌは回復するが、調子に乗って、手紙の中でデヴィル大尉をヒーローにでっち上げ最後は勇敢に戦って戦死したことにする。
それから 3年後の1902年、エリザベットは敗残兵姿(脱走兵)の貧相なデヴィルを見かける。
嘘の手紙がバレることを危惧すりエリザベットをよそに、ヌヴィルは英雄のふりをして甘い汁を吸おうとする…。

「恋人が無理なら友人はどうかな?
友じゃない。パートナーよ」

「名誉より夫に生きてほしい。
だが私はヌヴィル大尉だ」

「手紙を。
毎日書こう。約束する」

ジャン・デュジャルダンはいつもの軽妙でやや軽薄な役柄。
美貌のメラニー・ロラン(代表作は「オーケストラ」)はコメディ初挑戦。新境地開拓で更にファンが増えることを期待したい。
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