ロード・オブ・カオスの掃き溜めくんのネタバレレビュー・内容・結末

事前情報なしで鑑賞しました。ブラックメタルの知識も特にありません。実際の事件が基になっている映画とのことで、恐る恐る観始めたのですが、ブラックメタルのサークルが暴走してどんどん手に負えなくなるという内容で、退屈することなく面白かったです。
主人公は実は小心者で、自殺した親友の影をずっと恐れているし、教会を焼くことにも実はあまり乗り気じゃない。その上、仲間が殺人まで犯したと知って動揺し、雲隠れしようとする。
彼にとって、一連の過激な行為はアルバムとバンドの為の宣伝行為であり、どんどん暴走する仲間に内心ドン引きしつつも手柄は横取りする、という小物っぷりが良かったです。
最後は主人公の自業自得なのだけど、ちょっと切ない気持ちになる映画でした。