蒼井優が文字通り体を張った“艶技”で
作品のクオリティを引き上げている。
“ラブドール”をモチーフに描いた
不器用な男女の恋愛ストーリー。
やもすれば、エロに陥りがちな
テーマを主演の2人の繊細な演技が
“純愛”に押し上げているのが見事。
脇で支える渡辺えり、きたろうの
素朴な芝居も秀逸。
限りなくフィクションに近い設定に
絶妙なリアリティを与えている。
物語後半、高橋一生が丹精込めて
つくりだす究極のラブドールに鳥肌。
何とも切ない表情で
まさに生きている、と思わせる完成度。
そして互いに命を削って絶頂を迎える
至極のラブシーン。
その吐息の切なさがずっと耳に残る。
“ラブドール”に本当の命を吹き込む
斬新なラブストーリー。
前半は素直に興奮しドキドキするが
最後は、決していやらしくなく
“究極の愛”として昇華する。
感動の余韻が収まらぬなか
ラストシーンのセリフが
あっけらかんとしていたのも好感。
やっぱり蒼井優、最高の女優です!
また好きになりました。