yumiko

レオンのyumikoのレビュー・感想・評価

レオン(1994年製作の映画)
3.8
みなさんのベストムービーでも、よくみる「レオン」。久々に再鑑賞。

ストーリーは、もう、みなまで言うなって感じかな。

イカれた麻薬取締官(ゲイリー・オールドマン)に家族を皆殺しにされた少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)と隣人の殺し屋レオン・モンタナ(ジャン・レノ)のお話。

この世界観はほんと、独特で他になく、印象的。一匹狼の殺し屋レオンの元に飛び込むちょっとおませなマチルダの愛情がすごい。「私が欲しいのは愛か死」

牛乳と観葉植物を愛するレオンのちょっととぼけた感じが可愛らしいところもある。ひどい親達に比べてちゃんとした大人のレオンを見て恋をするマチルダ。これ、レオンが、ステイサムみたいなカッコいい殺し屋じゃなくて、過去の傷を背負いながら淡々と生きているから、マチルダとの愛がより劇的なのかなぁ、なんて思いながら観てた。

ナタリー・ポートマンのね、眉をハの字にして泣いちゃう表情には本当に弱い。
そして、泣いちゃうシーンももう当たり前という感じだけど、大笑いするシーンもすごいよね。お酒を飲むシーン。

そしてなんと言っても、主役の2人の演技に負けず劣らないのはゲイリー・オールドマンじゃない?あのカプセルをかじって、ヤクをキメるシーンは身の毛がよだつ。ゲイリー・オールドマンは、リュック・ベッソンの中では悪役なのかなー。「フィフス・エレメント」とか。私はゲイリー・オールドマンのこんなイカれた役が好き。

でもね、ちょっとやっぱり、私の中で少し違和感は、この年齢差なの。「彼は私のお父さんじゃなくて、愛人なの」と言ってアパートを追い出された、あの管理人に近い思考だから。

それでもやっぱり、ラスト、マチルダをダクトに逃すシーンは切ない。

名作に間違いはない!
yumiko

yumiko