臨場感がハンパない!
コックピットに座り、まるで自ら
ハンドルを握っているかのような
超リアルな臨場感を体感できる作品だ。
さらに驚くのは…
疾走感を表現するのにCGを使わず
実写にこだわったという監督の美学。
普段ポンコツ、いざハンドルを握ると
無敵な破天荒ドライバーに
名優クリスチャン・ベイル
元ドライバーで商売優先のフォード社
幹部に牙むく気概のカーデザイナーに
マット・デイモン。
サーキットが舞台の爽快な
バディ・ムービーなのだが…
役者それぞれの存在感と台詞のウィットで
シーンに緊張感を持たせる一方、
破天荒なドライバーを支える妻・子供との絆をサイドストーリーとしてしっかり描くことで、作品に見事な立体感を実現している。
心地よいエンジン音と共に
スリルと興奮でサーキットを周回する
体感ムービー。とはいうものの…
テンションMAXのゴールシーンでは
期せずして熱い涙が頬をつたう。
あっという間の2時間半だ。