人は寝ている時に夢を見て
起きている時に大事を成す
夢は深淵からのメッセージ
我此処に在りて此処に留まる
僕の行く末を僕は知っている
運命は誰かが決めたシナリオ通りに進む
恐れは心を殺す
血は溢れていつか絶える
それでも進む
僕の道は砂漠へと続く
まだ終わっていない、始まったばかりの物語
僕に必要なスパイスを砂の中から見つける旅路
感想です。
おいおい、マジでふざけんなよ。
展開はどう考えても遅いけど、砂漠の美しさだったり荘厳さが際立っていて見惚れるなーと思っていたら、まさかのG! F************CK!!
すみません、取り乱しました。そんなものが映る余地など無い、シャラメと砂漠が織り成す映像美だったもので、まさか過ぎる黒い生物の登場にツラさ倍増でした。
原作も過去の映像化作品も何にも知らず、予告編でモモアとバウティスタを見かけたからというライトな理由で鑑賞を決めた本作。極端に賛否が分かれている印象ですが、特段気がかりな要素は見当たらず、ハリウッドの大作映画観ました!と感じる圧倒的に金のかかった映像に打ちのめされました。
その中でも、ハルコンネン男爵がみょーーーーんってなるところとか、天井!!ってなるところとか、お前絶対そこにいるよな、、うわぁ、やっぱりいたぁ、、ってなるところとか、面白過ぎてハルコンネン男爵の虜になってしまいました。劇場の誰も笑わないので耐えましたが、マスクの下はニヤニヤで溢れていました。
前提知識が無くとも付いていける内容でしたが、どうしても専門用語が多くて、時折迷子になる状況には陥ってしまいます。そんな、なんだか楽しかったけど、あの人なんて名前だっけ?となっている方には、パンフレットの購入をお勧めします。
相関図があったり、この人はどういう人だよって解説が載っていたり、主要キャラクターを演じた役者のインタビューがしっかり掲載されていたり、これで1000円くらいなら全然安いと思える充実した内容でした。
本作はどうやら2部作予定のようで、これからというところまでで終了します。そこは一本の映画としては、不完全燃焼に感じるところかもしれません。ただ、本作だけでもポールの成長は描かれていますし、ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品に多い、何かを失った主人公が、それでも立ち向かっていく作品なので、見応え充分でした。
何より、レベッカ・ファーガソンに対してシャラメが「うっせぇBBA!」するシーンも、なかなか珍しいものを見れたという満足感の一端を担っています。
モモアは髭があった方がかっこいいということを、世界中に伝える作品になったと思います。