まさき

DUNE/デューン 砂の惑星のまさきのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.0
※これから観る人は最低でも公式HPの相関図と用語集は必読!大切な事だから初めに書いとく。

かなり面白かったと思う。

防御フィールドを破って攻撃するには剣を使うか特殊な弾丸を使わないといけなくて必然的に剣が戦闘の基本になるって設定や、砂漠の星の環境や文化、ジェイソンモモアを除いてシリアスな雰囲気の人しかいない世界で1番暗いのにお笑い担当のツルツル一族、ベネゲセリットとかいうジェダイっぽいフェミニスト宗教団体、ナウシカに影響を与えただろう虫型飛行機、王蟲やトレマーズの元ネタだろうサンドワーム、スターウォーズに影響を与えただろう数えきれない設定の数々。

IMAXレーザーGTテクノロジーのW25.8m
H18.9mの大迫力の映像とハンス・ジマーの音楽。

そう言えば、画角は主人公の寝起きシーンとか一部に1.43じゃないカットあるけど、大部分は1.43:1だから画角に関しては安心して2600円払って良いと思いますよ。むしろ、この映像の上下をバッサリ切って上映するって、仕方ないとは言え、本当に良いのか?って感じがする。

まあ、この映画単体として見るならば特出したシーンはないかもしれないけれど、これからのシリーズ次第では歴史的なシーンになりうるシーンはいくつもあったと思う。作品のデキはシリーズ第1作目として素晴らしかったんじゃないかな。

楽しめなかった人はたぶん用語が分からなくて話についていけなくなった人や、この作品が第1作目で壮大な物語の序章だって知らなかった人じゃないかな。序章としてしっかり役割を果たす内容だし、主人公が通過儀礼を経て1人の戦士になるって物語をキッチリ描いてるし、キリも良かったと思う。ちなみに、この物語は小説6巻+αで千年とかの話らしい。その最初の物語だと思うと感慨深い。

確かに予備知識がないと厳しいだろうなとは思う。公式HPの相関図と用語集は必読かもしれない。本当に知識ゼロで挑むと壮大で美しい映像と美しい英雄様を観ながら大迫力の音響だけを楽しむしかなくなるって人もいるかも。

物語の細かい展開に関してはネタバレになるから言わないけど、サンドワームや真似したくなる剣のポーズとかは当然として、SFガジェットを使うシーンや世界観が総じて好きだったな。ザ・俺の考えた最強のSF世界って感じがビシビシ伝わってきて良かった。

あと、笑ってはいけないDUNEとして、ドラッグスが出てくるたび違和感だし、ツルツルの親玉がいちいち笑わそうとする。宇宙サウナとか、天井に引っかかった風船とか、100年くらい注ぎ足してる鰻のタレとか。砂歩きもね、あれ本当に意味あるのだろうか?あと、それ乗れるんかーいってシーンもあったな。お父さんの体が硬いのもシリアスなシーンだけど心の中でツッコミ入れた。どれも観ればこれの事かと分かると思うので、ご期待ください。

噂によると、2作目は決まっていて、3作目も構想があるらしいけど、スターウォーズみたいに完結まで作ってくれないかなと思ってる。
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