けんたろう

DUNE/デューン 砂の惑星のけんたろうのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
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汗や涙やおしっこを飲むおはなし。


「全世界待望」「未だかつてないシネマ・エクスペリエンス」「新時代のプリンス・オブ・ハリウッド」
大仰な表現が目につくも、全く誇大に感ぜられない異様な予告に、いやに惹きつけられて映画館へ。

なるほどそれを裏付ける、堂々たる映像美。グランドシネマサンシャインのIMAXシアターに目一杯映る広大なそれには圧倒をされた。特にハンス・ジマーの音楽によって倍加された砂や香料の舞いはたいへん美しい。全くヴィルヌーヴの美的センスには恐れ入る。
そうしてどの描写にも適応する、いやしすぎている、主演の域を超えた主演。今までそこまで感じることはなかったが、本作を観るに彼は紛うことなきスクリーンサイズの俳優だった。どこを切り取っても褪せることのないその姿に、無類のスター性を感ず。

終盤こそ減速気味だったが、しかし物語は上手く運ばれていて中々面白かった。
本作はpart1ということらしい。ぜひ続編も劇場で観てみたい。