瓶底

DUNE/デューン 砂の惑星の瓶底のレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
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一度目の視聴は二年前に自宅の32インチテレビジョンにて。『これなんで公開当時に観に行かんかったんや〜!』と悔やまれるほどに美しい映像やった。もし再上映あったら絶対スクリーンで観よう…と静かに決意して、今年。

二度目の視聴。Part2の公開に先駆けてPart1をIMAXで再上映が始まった。行った。行ってよかった。

宇宙船での引越し、スパイス採取の壊れた機械、砂嵐に突っ込む二人、そして砂虫の顔面。etc…
大画面で観たかったシーン全部をIMAXの高画質で観ることが叶い、大満足やった。

CG技術はもちろん、やっぱり衣装がすごい。美しくも、どこか不安になるような、独特なデザインばかり。
遠い未来の話やから宇宙船も見たことない形をしていて真新しい一方、古めかしく感じる要素もあって、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が描く世界観に一気に引き込まれる。
(バグパイプとかまだ残ってるんや、奏者も。MPCとかじゃないんや…逆に……みたいな。)

レディ・ジェシカに全く母親っぽさがなくて面白い。母親役ともなるとそこかしこに母性が垣間見える演技になりそうやが、"遺伝子の組み合わせで理想の人類を作ることを目的とする女性だけの組織ベネ・ゲセリットの一員"であることが前提やからか、常に冷淡やねん。家族愛ももちろんあるんやけど、それ以上に彼女自身の目的意識が強いことが伝わる。

どう考えても平凡なストーリーではないねんけど、主軸は王道なんやと思う。自分の将来に不安を抱えながらも、出会いと別れの中でアイデンティティを確立していく主人公の成長譚。Part2、3(あるの?)と進んでいくほどに、ポールにとっては辛い物語になりそうやな〜!と原作未読の自分はワクワク、ハラハラ。

Part2の公開も間もなくやが、IMAX上映期間中に絶対観に行こう。観んかったらまた後悔する。
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