瓶底

ゲット・アウトの瓶底のネタバレレビュー・内容・結末

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

白人ばかりの集いと一部の黒人から感じる違和感を丁寧に丁寧に描き、ジワジワと不穏な空気を広げ…………真相が分かった途端にバーーーーーーーーーッ!!!!!と勢いよく駆け抜けていく感じ!ムッチャ好きです。これには陸上選手のおじいちゃんもビックリやで。

なんでタナカが白人ヅラしてるねんとか、ビンゴしよう!って言って勝手に黒人を競りに出すところとか、ツッコミどころもあっておもろい。

題名。フラッシュ焚いて写真撮った時に言われた台詞(多分逃げろの意味合いで)「出ていけ!」もそうやし、脳移植された後の黒人たちの気持ち「(俺の脳から)出ていけ!」という意味合いなんかなぁとか思ったり。

最後ロッドの「だから行くなって言っただろ」の台詞で爆笑してしまった。ほんまに最悪過ぎたもんなぁ、クリス。
不穏でおぞましいだけでなく、親友ロッドや愛犬シドのおかげで、良いバランスで最後まで精神保てました。これはスリラー苦手な人でも観れる。

日本におったら解像度低いけど、白人黒人問題は現代においても根深い。だからこそ、本来用意していたバッドエンドではなく、敢えてハッピーエンドを選んでくれたジョーダン・ピール監督。助かりました。もう、弱者とされる人々が苦しんで終わる物語には飽き飽きというか、懲り懲りなんです。こちらも。

耳に綿、詰めてくれてホンマにありがとう。
(その綿の栽培も昔黒人奴隷がしていたという)
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