三者三様の立場、目線、欲が絡み合って拗れていく様が面白かった。上流階級の女共が(男も)どストレートに口が悪くて最高。女が権力を持ち政治をやってる姿が、現代に生きる俺からしたら新鮮というのもあったかも。
サラがハーリーに「マスカラ落ちてるわよ(笑)」って煽るのとか、憎ったらしくて最高やった。(実際これを現代で女の部下が男の上司に言われた言葉やとしたら最低過ぎるんやけどな)
衣装は奇抜なようで白と黒のシックさが品を損なうことなく、独特な世界観をより完璧な物に仕上げとった。
サラとアビゲイルの乗馬や鴨打のシーン。ムチャクチャカッコよかったな。紳士のような美しさ、やった。
この二人が距離を縮めていく序盤がワクワクして楽しかった〜。このまま友人になれたらどれだけよかったやろう。まぁ人間の欲は築き上げた関係をいとも容易く崩壊させる、という映画なので仕方がない。
広い宮殿の中も所詮狭い世界なんやと見せてくるのがカメラのアングル。広角で撮ってる画がまるで監視カメラの映像を見てるような気分にさせてくる。いい手法。もっと観たい。
マールバラ公爵が前線に向かう時にサラが言ったセリフ「愚かな勇気など捨て、どうか賢く、ご無事で。」が心に残ってる。