瓶底さんの映画レビュー・感想・評価

瓶底

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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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主人公スティーヴィーの、無垢でニコニコした笑顔が忘れられへん。

自分より年上の人らがカッコよく見えて、ただ真似してみたくなる。そこから自我が芽生えて、それを抑圧してくる周囲に反発する。自分も子供の頃
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

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もーーー、ムチャクチャな親子。笑

母親の他者を救おうとする烏滸がましさに。息子の自己顕示欲からなる個人的な興味でしかない浅はかさに。何度も(気づいてくれ…気づいてくれ…!)という観客の祈りも届かず、
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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一度目の視聴は二年前に自宅の32インチテレビジョンにて。『これなんで公開当時に観に行かんかったんや〜!』と悔やまれるほどに美しい映像やった。もし再上映あったら絶対スクリーンで観よう…と静かに決意して、>>続きを読む

ザ・キッチン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

俳優ダニエル・カルーヤファンとして、初共同監督作品をチェック。

貧富の差が極限まで広がった近未来のロンドンが舞台。なので映像にはSF感があるが、決してファンタジーではない。むしろスゲー現実的で、冷静
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アンドリュー・ヘイ作品を観てみたくてまずはWEEKEND。いや、ムッチャ良かった。

日常的な空気感を再現したようなライティングやカメラの長回し。二人のやりとりや仕草、息遣いがほんまにリアル。可愛かっ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

女性の器に宿った魂の成長譚。

序盤、ベラとダンカンのダンスシーンが最高やった。脳が刺激され心が解放される。ほんま、こういうシーンの為に俺は映画を観てるんやと強く思った。
徐々に意志と自我を持ち始める
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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三者三様の立場、目線、欲が絡み合って拗れていく様が面白かった。上流階級の女共が(男も)どストレートに口が悪くて最高。女が権力を持ち政治をやってる姿が、現代に生きる俺からしたら新鮮というのもあったかも。>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

白人ばかりの集いと一部の黒人から感じる違和感を丁寧に丁寧に描き、ジワジワと不穏な空気を広げ…………真相が分かった途端にバーーーーーーーーーッ!!!!!と勢いよく駆け抜けていく感じ!ムッチャ好きです。こ>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

灯台を男性、人魚を女性の象徴として描いているんやと思った。この舞台の支配者であるトーマスの「灯台は俺のものだ」「俺のロブスターが好きだと言え」だとか、主人公ウィンズローの「俺は女房役や奴隷になる為に来>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

個人的に初アガサ・クリスティ原作作品。探偵物が好きなので楽しみにしていたが、最初の遺体の傷口の説明で何となく犯人が分かってしまった。細やかな推理のギミックがあったりハラハラしたりは、無い。
でもアガサ
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Gメン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何となく再生してみたら、思ったより面白くていい意味で裏切られた。

アクションの見応えがありながら、ギャグの塩梅もちょうどいい。高良健吾が屋上から軽々しく飛び降りて登場したシーンは笑った。砂煙舞ってた
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終わらない週末(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何も分からないまま、信用出来ないまま、進んでいくストーリー展開に、着実にフラストレーションが溜められていく。
積極的に変えられるカメラワーク。人間、水平に見ないと物事を認識できないんやと知った。(そし
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

金持ちと一般人の結婚ドタバタコメディかと思いきや一味違った!(良い意味で!)

終始景気のいい映像に『これ正月に見るん丁度よさそうやな〜』と『金持ちってアホなん?』という気持ちが交互に来る(楽しい)け
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

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牧場のシーンのあの空気感、気味悪くて最悪で最高やった。
最後のシーンの為に、これまでの長い前フリは必要やったんやと確信。ラスト10分くらい観ながら『映画やなぁ〜』って口から出てた。

カモン カモン(2021年製作の映画)

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自分のインナーチャイルドが刺激された。

モノクロの映像が、登場人物の表層ではなく更に下のレイヤーにある感情を想像させ、自然と自身の遠い記憶も呼び起こされるようだった。

『思い出せなくなる』けど『忘
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マーベルズ(2023年製作の映画)

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MCU時系列で観てる途中で、色々未視聴なのに劇場でMCUを観てみたくって勢いで行ってしまった。

分からんとこもあったけど楽しめた。Missy Elliottの曲に乗せての戦闘シーンが最高だった。ミズ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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劇中劇の更に語り手がいて、重なったレイヤーを俯瞰で見た時の滑稽さを味わえた。
ウェス監督の演劇愛と映像愛を独特の世界観でたっぷり見られる。横スクロールの魅せ方は前作から完全に監督独自の技となっていて、
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