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在りし日の歌のmakoのレビュー・感想・評価

在りし日の歌(2019年製作の映画)
4.2
予告編を観て、観たいと思っていたら上映時間が16時過ぎ。
私は主婦なので、映画を観る時は息子たちが学校から帰ってくるまでに、家に帰れる時間に観れる映画しか観れなくて。
あと塾の送迎をしてるから夕方は都合が悪い。
だから、上映時間を知った時はショックで。
でもどうしても観たかったから考えた。
そして17日㈬に観れることが判明。
水曜日は塾がない。夫が出張してる。夕飯さえ作っておけばとりあえず大丈夫!
夕飯を作って映画館へ行きました。

と、前置きが長くなりましたがここから感想。

中国原題『地久天長』

やっぱり観に行って正解だった。
3時間ちょいの上映時間だったけど飽きることなく観れた。

中国が大きく揺れ動いた1980年代から2010年代、激動の時代を生きた夫婦の歳月の物語。
かけがえのない一人息子シンシンを事故で亡くし、住み慣れた故郷を離れ、親しい友人たちと別れ、見知らぬ町へ移り住むヤオジュンとリーユン夫婦。
喜びや悲しみを分かち合い、共に過ごす年月。
現在と過去を行き来しながら展開していくストーリー。観ごたえがありました。
一人息子を失った悲しみ。
一人っ子政策に翻弄された時代。
移り住んだ町での生活。
そして再会した友人たち。
亡くなった息子の事故の真相。
そして喜びのラスト。

涙が溢れ、切ないシーンも。
一人っ子政策は絶対問題があるのに、何故推し進められたんだろう。それによって傷ついた人、傷つけた人。
傷つけたといってもその人が悪い訳じゃない。持って行き場のない気持ちが痛かった。

長年連れ添った夫婦には特に沁みるんじゃないでしょうか。
私、こういう映画大好き。

夫婦を演じたワン・ジンチュンとヨン・メイの演技が光る。
劇中流れる曲、聴き覚えがあるなと思ったら「蛍の光」でした。中国のタイトルは「友誼地久天長」、字幕では「友情はとこしえに」と訳されていました。その歌詞が本作と相まって心に沁みる。

長年連れ添っただけあって妻の勘は鋭い。旦那様、お気をつけください。
バレていないと思っても気づかれているかもよ。

とてもいい映画でした✨


1階席?
2階席 2人
日本語字幕 本多由枝
劇場鑑賞 #67
2020 #127
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