おもちの国

サイダーのように言葉が湧き上がるのおもちの国のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

田舎の片隅からネットを通して世界にメッセージを叫ばない点が目新しくてよかった。

よかった点
・出てくるところがほぼでかいモールと各人の家のみで、合間に歩く田んぼやレコード屋の雰囲気から都会ではないと感じさせられる。田舎を表現するのに青空緑、田舎、みたいな感じじゃないのがよかった。

・↑これもそうだけど身内の話を身内間でまとめてて日常感を感じてよかった。

・色彩が可愛い 話にこじんまり感を感じるけど、思い切りの良い色彩がそれを補ってくれている 当たり前の日常の話だけど、ティーンである彼らにはこんな感じに世界が輝いて見えてるかもな、と尊く感じた

・出てくる俳句がみんな可愛かった。俳句が趣味の設定の前置きに「古臭いけど…」とかを置かず、サラッとそこにあるのがいいなと思った

・ヘッドホンつけて泣いちゃうとこかわいい

・青春してるねぇ



ウーンと思ったところ
・ヒロインのインフルエンサーであるという設定がほぼ活かされていなかった気がして、この設定いるか?と思った。勝手に最後男の子を撮ってズームしてるのもなんか…
(レコードの写真撮った場所を教えてもらったくらいか?設定役立ってたの)

・ヒロインがかわいいものが好き!なところを掘り下げて欲しかった。かわいい!と連呼するけどこの子が何をかわいいと思うのかいまいちわからなくて、男の子の声をかわいいと言ってみたりいい感じの事してるんだから惜しく感じたよ。

・↑故になんだけどこの子がこんなにフォロワーいてライブ配信やれば人が来て…って言う人気配信者なのに納得がいかなかった この子のファンはこの子のどこに惹かれてるんだろうと思った。

・ヒロインの家が割とお金持ち、男の子の家は団地で普通…など掘り下げてほしいところあったけど、置いてあるだけの設定が多い。

・ヘッドホンをつけると音聞こえなくなる、といいつつヘッドホンをつけてしゃべったりヘッドホンつけてる時に通知音(ポロンみたいなの)に気づいたり矛盾を感じた。ヘッドホンつけた瞬間無音になる演出とか好きだったからもったいないなと思った。

・お互いがお互いを好きになっていく過程あった?時間の流れで仲良くなっていくのは感じたけど、どっちかと言うと友達として交流を深めてるみたいに思えたから…特にヒロイン側から祭りに誘った時、好きだったの?!とびっくりした

・最後歯の笑顔で終わるのかわいいけどもう一つ何か欲しかった。何かある?と思ってエンドロール見たけどなかった。
Cパートなのか回ってるレコードに二人のキスしてる影があったけど、その影が静止画だったので(さっきまで瑞々しかったのにキス長?!)と動揺した。ぴょんと跳ねて抱きついてからゆっくりキスしてはにかむ…みたいな影アニメだったらだいぶ好みだった

惜しい でも嫌いじゃないなという感じです
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