橘

スキャンダルの橘のレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.6
実話を元にしていて、しかもそれからあまり時間が経ってない時点での映画化。すごい。
前情報をあまり入れてなかったので、中心人物御三方の立ち位置がここまで違うとは思いませんでした。
キャリアのために拒否出来ないのも、被害を言い出せないのも苦しい。拒否されない=同意された、になるからなぁ…これは世界共通だったのか。。

グレッチェンの孤高も、メーガンの弱さも、ケイラの苦悩も、派手さがないので胸に迫ります。エレベーターで3人が並ぶシーンでお互いを探ってるの緊張感ありました。
メーガンがケイラから、「続く人たちのこと考えたことあるの!?」みたいに言われてたのすごい刺さります。日本も、上の世代が「あれはセクハラだった。もうわきまえない」みたいに行動してきてくれてるので、わたしの世代も少しずつ楽になってきてはいます。わたしも下の世代のために出来るだけ断ち切ろうとは思います…まだまだですが。。
度々、グレッチェンが娘さんを目に留めるシーンがあるのもそういう事だと思います。ニコール・キッドマンさんラフにしてても美しいなぁ。

ロジャーが本当に憎らしい役柄で全く支持出来なくて、それも分かりやすかったです。この人が魅力的に描かれていたら「被害にあってない人たちが彼の側につくのもわかるかも?」みたいになって、もっとぼやけそう。ジャバ・ザ・ハットからのセクハラ…嫌すぎる。
ケイト・マッキノンさんは今回も好きでした。ジェスがケイラを突き放すのには驚いたけど、最後辺りの電話のシーン良かったです。


ロジャーをクビにして新しいCEOが就任スピーチしてるときに、ケイラとかのモノローグが入りますが、「私が弱く見えた?」みたいなのは同感で気持ち悪くなりました。
衝撃の後に怒りが湧いてくるのほんとこれ。


怒りしかない!お姉さんがた、ついていきます!!って思ってメーガン・ケリーさんを検索したらとても…うーん。。シャーリーズ・セロンさんメーガン・ケリーさんそっくりで特殊メイク(になるのかな)すごいです。実際のメーガン・ケリーさんのニュース映像とシャーリーズ・セロンさんのどこが違うのかわからなかった。
橘