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PITY ある不幸な男のskm818のレビュー・感想・評価

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)
3.7
事故で昏睡状態に陥った妻のいる男が毎日嘆き暮らして周囲の同情を買っていたが、ある日奇跡的に妻が回復すると当然同情は得られなくなり、不満が募って次第に奇行に走っていくという話。途中ちょっと眠かったが、だいたいのところはわかった。なんでそこまでと思うが、可哀想な私に酔ったり、それで優しくして貰えたり甘やかしてもらえる快感ってのはクセになるんだろうなあ。でも周囲も、同情つっても内心じゃめんどくせえと思ってるわけですよ。だから同情すべき理由が消えてしまうと以前以上に見向きもしなくなるんだよな。主人公はその辺わかってなかった。いやそんなことしても刑務所行きになるだけなのではと思うんだけど。今どきのギリシャの映画ほとんど見てないんで、お金持ちの暮らしってこういう感じなのねと興味深かった。それにしてもあの自転車の事件なんだったのか。刺すだけでいいやん… 主人公は仕事柄悲惨なものを見たり悲しむ人に多く接したりしているせいでおかしくなったというのもあるんだろうなあ。
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