なっすん

浅田家!のなっすんのレビュー・感想・評価

浅田家!(2020年製作の映画)
3.7
―良いものは良い―

【あらすじ】
子供のころ、父からカメラを贈られたことをきっかけに写真を撮り始めた少年、“浅田政志”。
写真の学校を卒業するも、大人になり職に就かずフラフラしていたところ、ユニークな家族写真の撮影を思い付き、全国の家族を被写体に再活動する。
そんな矢先に3.11の大震災が起きてしまい、家族写真を撮影したある家族を探しに被災地へ向かう政志だった――


ただの写真撮影ではなく、お客さんとの顔合わせを経て、被写体を理解してから撮影に臨む、いいものを作り出そうとするカメラマンのこだわりが素晴らしかった。こういう工夫は、頭が良いからできるわけではないし、0から何かを生み出す芸術家は頭の作りが違うのかな。
被災地で写真返還という先が見えない地道な作業をされていたことも今回の映画で知ることができた。菅田将暉の素朴でもまっすぐな青年役は凄く好感がもてる。
実際に撮影されていた写真の再限度、スタッフの本気度凄い。
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