DelayMan

ラストナイト・イン・ソーホーのDelayManのレビュー・感想・評価

4.5
今年観た中でも個人的にかなり面白かった作品
60年代UKカルチャーにショービジネスの闇、エンタメ要素とホラー要素を上手く落とし込んでいて話の展開も映像にも一工夫あって凄く引き込まれた
テーマは重ためなので観る人によっては拒否反応があるかもしれない

前半のロンドンに夢を見る主人公のファッションデザイナーを目指す物語からと後半でガラッと雰囲気が変わり、じわじわとメンタルを削ってくる緊張感のあるホラー要素が強めなのも最後まで集中して楽しめた点でもあると思う

主人公役のトーマシンマッケンジーの田舎から出てくる純粋な少女がロンドンに出てきてから夢の中で60年代の女性とシンクロしながらメンタルが不安定になると共に、見た目も性格も変わっていくところがどのように展開していくのか凄く引き込まれる点でもあった

エドガーライト監督の音楽の選曲センスは相変わらず素晴らしく、60年代の音楽がふんだんに使われていて特に女性歌手を多く使ったというところも劇中の雰囲気にかなりプラスに作用していたように感じた
サントラが欲しくなったくらい素晴らしかった

主演のトーマシンマッケンジーとアニャテイラー=ジョイの2人がそれぞれ違う持ち味があって、スター性も抜群で今後が凄く楽しみになるような演技だった

タイトルはエンディング曲にも起用されていた60年代イギリスのバンドDave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichの曲Last Ngiht in Sohoから取ったと思われる
DelayMan

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