WICCA

ラストナイト・イン・ソーホーのWICCAのレビュー・感想・評価

3.0
亡くなった母の姿が見えたりする特殊な才能を持っているエロイーズは、デザイナー志望でロンドンの学校に進学が決まった。
引越し先の学生寮は同室の女の子と気が合いそうもなく、パーティでの大騒ぎも合いそうもない。手頃な部屋を探して移り住んだら、1960年代の歌手志望のサンディとシンクロしてしまい…というサイコスリラー。

スリラーではあるけどそんなにスリルはなく、最後はほっこりした感じでした。
犯人(?)も、希望に満ちたところからドロップアウト、大きく道を踏み外していってしまった感じがあって、最後はホッとしたのではないかというような救われ感ありました。

アニャ・テイラー=ジョイ目当てで観に行ったけど、『クイーンズ・ギャンビット』のベスようなカリスマ性も、『ウィッチ』のトマシンようなミステリアスさもなく、ちょっと普通の子よりは目立つけど、成功することなく搾取され、フェードアウトしていくタイプの子がしっかり演出されてた感じが良かったです。

トーマシン・マッケンジーの、ちゃんと別人なのにすごく自然にシンクロしてる雰囲気もなかなか。


それにしても、最後のはサスペリアのオマージュでしょうか。
マリグナントに引き続き、みんなアルジェント大好き過ぎじゃないでしょうか。
(ポランスキーやイギリスホラーにインスピレーションを受けてるとのことで、私の妄想…⁉︎)


スリラーとしてはちょっと物足りなかったところを少々減点しましたが、(私には)ほっこり分は加点。
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