ハートブレイカー

アーミー・オブ・ザ・デッドのハートブレイカーのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

邦題:アーミー・オブ・ザ・デッド
原題:Army of the Dead

そもそもの前提として、私は『ゾンビモノ』というジャンルが全く好きではない。
大体毎回パターンが決まっていて、最終的に世界中にパンデミックが広がって収拾がつかなくなってさぁ大変!・・・という終わり方ばかりだからだ。

なので本作も正直あまり面白いとは思えなかったが、ラスベガス内で感染が広がっていくオープニングはこれぞザック映画!という感じで黙示録のような事態を宗教絵画のように美しく描いていてとても良かった。
閉鎖されたラスベガスに大金を盗みに行くという設定も面白い。

穿った見方かもしれないが、娘と不仲の父という主人公が、娘に謝りたいというザック・スナイダーの想いが反映されていると感じた。
ラストで娘が「パパごめん」と言いながら父を射殺するのは、娘の自殺を食い止められなかったザック・スナイダーの罪の意識の現れなのだろうか。


グロをしっかりやる点は良いが、ただのハンドガンでヘッドショットした際、1cm程度の穴が空いて死ぬヤツとショットガンでもくらったかのようにブチュアァ!と弾けるヤツがいるのは嫌だ。
どちらかに統一してほしい。

それと、セリフが小さいから音を上げると、音楽とゾンビの咆哮があまりにもバカデカイ音でいちいち音量調整させられてストレスフルだった。

最も気になった点は、映画が始まってから1時間55分頃に、グースマンが上半身裸のマッチョなゾンビを射殺するシーン。
このゾンビだけ、一切何の説明もないのだが、明らかに骨格が金属で目が青く光るターミネーターのようなロボットだという点。
見間違いではなく、確実にロボット。でも銃で即死した。
銃弾がメタルの骨格に当たる音も出るし、火花も散るし、何かの反射ではなく皮膚が剥がれたら目が青く光ってるし、マジで何なの?誰か説明してくれ。
あのロボットは最初の被害者となった米兵の中の誰かで、軍に改造手術を受けていたとか?
アニメや前日譚などでシリーズ展開するらしいから、ロボットが出るのだろうか。